神経内科

神経内科とは?

神経内科とは、脳・脊髄・末梢神経・自律神経・筋肉などに起こる病気や症状を診断し内科的に治療する領域で、精神科・神経科が「こころ」の病気を診るのに対し、内科の一分野として脳や神経、筋肉に症状が現れる「からだ」の病気を診る科です。

神経内科の病気や症状には、日常よくみられる頭痛・めまい・しびれ・ふるえ・けいれん・神経痛などがあり、これらがどのような原因で起きているかを診断し内科的な診療をします。最近は人口の高齢化に伴い増加しているアルツハイマー病やパーキンソン病といった疾患が含まれます。また、歩行時のふらつきがおこる脊髄小脳変性症、筋肉が痩せていく筋萎縮症、主にウイルスが脳内に感染しておこる脳炎疾患も診察しています。外科的治療が必要な場合は脳外科と協力して診療しており、診断、治療方針を立てる上で脳外科の先生との意見交換が常に行われています。神経内科は脳外科、精神科、耳鼻科等の診療科と深い関係があるところで、鬱病や統合失調症を扱う精神科や、心の影響によって身体症状が現れる病気を扱う心療内科とは異なります。神経内科で扱う代表的疾患であるパーキンソン病について概説します。

パーキンソン病

  1. どのような病気?
    パーキンソン病はアルツハイマー病と並んで頻度の高い神経変性疾患であり、人口の高齢化とともに患者数は増加しており、現在、人口10万人当たりの有病率は100人を超えています。
    story04-1パーキンソン病は黒質線条体のドーパミン神経細胞の変性が主な病理学的特徴であり、振戦、無動・寡動、筋固縮、姿勢反射障害、小刻み歩行といった歩行障害を症状とする進行性の疾患であり、中年以後に発症するのが一般的です。
  2. 診断方法
    診断は上記症状の内、少なくとも2つを認め、CT、MRIでは異常を認めず、薬剤性などによるパーキンソン症候群が否定され、L-dopaが有効であれば、パーキンソン病の可能性が高いことになります。
  3. 原因
    パーキンソン病では遺伝的素因に複数の環境因子が関与する多因子疾患であると考えられており、パーキンソン病の神経変性の進行機序はミトコンドリア呼吸障害説、酸化ストレス説、神経毒説等が注目されており、これらの進行促進の要因が互いに密接に関連していると考えられています。
  4. 治療
    このような病態から、薬剤治療が進められるわけですが、最近は新しい薬が開発されており、早期に診断し治療を開始することが日常の生活の改善に寄与することになります。